ACTIVITY REPORT - 活動レポート
[ Update on 2014.09.26 ]

[FWまとめ動画&レポート]山梨フィールドワーク

夏の暑さ残る9月の週末(9/6〜7)、「農業経営者リーダーズネットワーク in 東北」と「農業復興プロデューサーカリキュラム in 東京」の合同フィールドワーク第三弾を開催。今回も総勢約80名、山梨での熱い2日間のご報告です!

今回のフィールドワークは、山梨県中央市にある株式会社サラダボウルの生産現場訪問がメイン。本カリキュラム講師陣の一人でもある田中進さんが経営する農業生産法人です。ほ場見学前は田中さんの事前レクチャーにて、生産効率・生産管理システムを向上や人材育成の強化をするための仕組みづくりのお話をたっぷり。現場の見取りや取組みの内容を事前にしっかり聴いておくことで、実際の作業現場やほ場見学のポイントが明確になりました。

サラダボウルといえば、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動の実行!「農業でも他産業でも抱えている課題は同じ。農業現場でも製造メーカーの工場のように5Sが実現可能であることをもっと広めたい。」この5Sが現場スタッフにより徹底され、継続されている現場を目の当たりにした一同。東北農家メンバーだけでなく東京プロデューサーメンバー、事務局メンバーまで(笑)感動です!

田中さんは、金融業界での経験や製造メーカーの原理など、自身や雇用スタッフの知識と経験を活かし、大学の教授らとの連携も大事にしながら、約10年かけてサラダボウルの基礎を作り上げてきました。現場の作業道具の配置や保管などの配置、数量や品質の管理においては常に無駄が発生しないような仕組みを作り、買い手に対して提示する原価計算表などは項目ごとに様々な情報が「見える化」されており、より互いの利益条件の話し合いがもてるような関係を築いているとのこと。

そんな田中社長のもと働くスタッフはどんな人たちなのか!?サラダボウルを支える中心メンバーたちは若手。独立起業支援も行っているため、入れ替わりのある現場リーダーを中心とした人材育成も重要。しかし経営上の利益も同時に重要であるため、今日入った新人でもすぐにできる仕事内容である必要がある。そのためには作業場の道具ひとつから作業工程においても「標準」のルールを設定し、経営者の判断を必要としない環境を多く創り出している。これは考えなくてよいということではなく、より付加価値の高い現場環境作りや商品品質向上への工夫などを自分たちの頭で考え、様々な状況を乗り越えるための対応力も身に付くのだ。よって経営者は現場スタッフに現場を任せることができるようになり、外交や経営自体に集中できる時間が増えるのですね。

夜の懇親会は、サラダボウルスタッフが用意してくださった特製BBQと(もちろん!)キリンビールで乾杯!サラダボウルが経営するレストラン「サラダボウルキッチン」からのお料理と甲州ワインも美味しかったですね〜。この日誕生日を迎えた、岩手・八幡平「サラダファーム」の恵ちゃんのお祝いをしたり、スーパー田中さんを支えるこれまたスーパーな田中さんのご家族も加わり、温かい父としての田中さんが垣間見れたり!賑やかでワイワイ楽しい夜となりました!!

何と懇親会で盛り上がった翌朝の集合は4時台!農業トレセン、容赦はしませんよ!サラダボウルで毎朝5時から行われているスタッフ勉強会・ミーティングの見学をさせていただきました。「農業は現場を強くしないと無限の可能性に挑戦できない。だからこそ、強い現場を創っていくためにはどのようなことをすればいいのかを日々追求し、議論し、実行していくことが必要。」現場リーダーたちが日々の気付きを共有し、現場の安全性と効率性を検証・改善できるよう話し合っている。現場メンバーの小さな工夫が作業効率の改善になり、その結果全体の生産効率を上げることに着実につながっている。そんな向上心溢れる若手メンバーが頑張っている姿を地域の人も良く見ていて、応援していてくれるそうですよ〜!

安心・安全、美味しいは当たり前になっている近年、サラダボウルの経営理念のなかには、「原理・原則を守る」の文字。正しく作り、正しく届ける。すべての判断は原理・原則に基づく。そして、特別な設備や機械ではなく、人が育つ環境づくりに時間とお金と想いを投資する田中さんは、サラダボウル内だけではなく、日本の農業界全体の若手人材育成も担っています。

まだまだ2日目は続きます。今回もうひとつ時間をしっかりかけたのが、前回岩手の農業経営者メンバーからの課題深堀と改善提案のプレゼンテーションに続いての今回の朝大復興プロデューサーメンバーからの課題解決するためのプロジェクト提案。そして、お互いの考えや方向性を擦り合わせ、プロジェクト内容を話し進めるミーティングタイム。朝大生だからこそ、そしてプロデューサー視点を持つからこその、生産者側からは見えないフィールドの需要や都会のマーケットにおいての協力ができるようなプロジェクト、農家さんたちの想いを大事にそれぞれのストーリーを多くの人々に伝えられるようなプロジェクトなどができるのではないか!という熱い農業復興プロデューサーメンバーのみなさん!農業をそして地域を盛り上げることで東北そして日本を盛り上げたいという熱い農業経営者のみなさん!このプロジェクトを機にできた横の連携、そこから生まれる可能性、そしてプロジェクトアウトが本当に楽しみです。

今回の山梨フィールドワーク、山梨東北農家メンバーも東京朝大メンバーも、日本農業界のいちモデルとして注目されるようなサラダボウルの生産現場を生で見て感じて学ぶことや改めて気づかされることは多かったですね。それぞれの学びや気付きを自身の経営にまず落とし込み、その作業・人材環境においての最適な方法や仕組みを考え、工夫して改善をしていくことが必要とされるのだと思います。

まずは何事も一つひとつをしっかりと形として実行し、継続することの大切さを改めて学ばせていただいた2日間でした!

田中さんをはじめ、サラダボウルメンバーのみなさま、ありがとうございました!!
そして、受講生のみなさま、おつかれさまでした!!

文責:東京事務局・umari 内藤有紀