ACTIVITY REPORT - 活動レポート
[ Update on 2014.03.12 ]

トレセンニュージーランド紀行その3

滞在3日目は、近年ワインの産地としても知られるようになったリゾートアイランドのワイヘキ島へ渡り、ツーリズムについて学ぶべく
2班に分かれて弾丸ツアー。オリーブオイル、牡蠣の直売所、ワイナリー2か所にアルパカファームを巡り、それぞれの視察先で経営面や
観光客を楽しませるための受け入れ方、見せ方を体験してきました。

DSCF3366DSCF3379

そしてニュージーランド視察での山場のひとつが、クイーンズタウンでのアドベンチャーツーリズムの講習です。
貴重なお話を伺ったのはクイーンズタウン観光協会会長のグラハム・ブッドゥさんと、Queenstown Resort College(QRC)の
代表であるチャールズ・フィリップスさん。
住民2万人の町に200万人もの観光客が毎年訪れるというこの町の取り組みとはーー?

DSCF3439DSCF3444

1862年に金が発掘されたことでゴールドラッシュがはじまり、その収束を迎えたのは1900年ごろ。
町に多くの人が訪れたことで徐々に道路は整備され、1960~1970年代の間に国内線と国際線が相次いで就航されます。
そして1980~1990年代に独自のアトラクションとしてバンジージャンプとジェットボートが開発され大きな転機を迎えました。

以降、産業の中核にツーリズムを置いており、現在ではホスピタリティーとツーリズムが大きな2つの軸となっています。
何より、首相自身が観光大臣を兼務していることが象徴的!
旅行の卸業、インバウンドオペレーター、旅行代理店、旅行アドバイザー、航空会社等の職業に就く人材が
インフルエンサーの役目も果たしているニュージーランド。GDPの10%をツーリズムの分野が占めているそうです。
もちろん年間200万人が訪れる = 受け入れる体制もとっても重要。
QRCは地域有為の人材、マネジメント人材の育成を目的とした教育機関(しかし学校ではなく職場という考え方)で、
常にプロフェッショナルの姿勢で臨むことを学ぶため、入学後半年会社に入り9か月有給で働くというインターンシップ等を行っています。
学長は商工会の会長でもあり(!)町のコミュニティに貴重なプレーヤーとして学生を認めてもらうために自ら町に入っていく
こともあるそうで、ビジネス人材の輩出を担っています。

カレッジ卒業生はスイスやアメリカで2年制のマスターコースを学ぶ機会も設けられています。
メディア、金融、ホスピタリティーを学ぶ1週間のプログラムで経営者としての視点も培われるのが特長です。

ニュージーランド自体酪農に次いで第二の輸出産業としてツーリズムがありますが、クイーンズタウンは“小さな町”であることを自覚し
観光客からの外貨がないと生活が成り立たないことを共通認識しているといいます。
「訪れたい」と思わせられる美しい町づくりに住民も参加し、QRCのような機関で人材育成を行い、そして安心・安全を突き詰めた
アクティビティーが充実することでよい循環を生み出しているのだと知りました。

「同様のビジネスやサービスはたくさんありますが、“競争”と“協力”の両方があることが大切です」と最後に教えてくださったグラハムさん。
地域誘客を目指す受講生からの質問にも丁寧に答えてくださったお2人に感謝です!

つづく